内臓脂肪とは

内臓脂肪は内臓の周囲に蓄積される脂肪です。
内臓脂肪の脂肪細胞は、中性脂肪をためるエネルギーの倉庫の役目だけではなく、体にとって大切な働きをする多くの物質を作り、分泌していることがわかってきました。
その中には、体脂肪の量を監視しているホルモンや、糖や脂質の代謝を調節してインスリンの働きを調節している物質、高血圧や動脈硬化に関係している物質が含まれます。
肥満になると、これらの物質や酵素の働きや量に異常がもたらされ、メタボリックシンドロームにつながることがわかっています。

内臓脂肪細胞は、いろいろな物質を分泌している

肥満は、下腹部、腰のまわり、太もも、おしりの皮下に脂肪が蓄積する「洋ナシ型肥満」といわれる皮下脂肪型肥満と、内臓のまわりに脂肪が蓄積する「リンゴ型肥満」といわれる内臓脂肪型肥満に分類されます。
洋ナシ型肥満は、「皮下脂肪型肥満」であることが多く、若い女性に多く見られます。リンゴ型肥満は、「内蔵脂肪型肥満」であることが多く、男性や更年期以降の女性に多くみられます。
かくれ肥満ともいわれます。 特に危険なのが「内蔵脂肪型肥満」で、高血圧、糖尿病などの合併症が発症しやすいといわれています。

肥満には、2つのタイプがあります