統合失調症とメタボの関係を知りましょう

メタボは日々の体重管理、生活習慣の改善、定期的な血液検査などで予防することができ、心疾患や糖尿病などのリスクの高い病気も防ぐことができます。しっかり、メタボ対策をしましょう!!

統合失調症患者さんのメタボリスク

メタボが多い理由

なぜ、統合失調症患者さんは糖尿病になりやすいのでしょうか?
統合失調症患者さんをはじめ精神障害に罹っている患者さんは、偏った食生活や運動不足など肥満に関連した危険因子を数多く持っています。
たとえば統合失調症患者さんの食事は一般人に比べ、「脂肪分が多く食物線維が少ない」、「食欲が旺盛で間食が多い」ことが知られ、
また、「ソフトドリンクを飲むことが多い」、「運動をほとんどしない」、
「アルコールの摂取率が高い」人が多いと言われています。
加えて、統合失調症治療のお薬(抗精神病薬)など服薬している薬の影響も理由の1つに挙げられます。

図:統合失調症と肥満

実際に、統合失調症治療のお薬(抗精神病薬)による治療を受けている統合失調症患者さんと人間ドック受診者を対象として肥満度を調査した日本人の結果では、統合失調症患者さんにおいて
BMI>25の割合は58%、BMI>30に限っても21.2%と高率で、統合失調症患者さんでは肥満が多いといえます。
つまり、メタボが多い理由は、肥満が原因の一つと考えられます。