統合失調症患者さんは、肥満、メタボ、糖尿病の発症リスクが高いことが示されてきました。
では、心疾患のリスクはどうなのでしょうか。
残念ながら、「メタボが病気の連鎖を引き起こす」
「メタボが怖い理由」でお話ししましたように、肥満、メタボ、糖尿病に罹りやすいため、統合失調症患者さんは心疾患を合併しやすいのです。
ある研究では、統合失調症患者さんにおける心疾患(脳卒中も含む)のリスクは、そうでない方に比べて1.76倍高いことが報告されています1)。
でも、ここまでの話しからおわかりいただけるかと思いますが、
肥満やメタボを予防できれば、糖尿病や心疾患のリスクを減らすこともできるのです。
1)Breese, LC. et al. Schizophr Research 117: 75-82, 2010